キャノンは本気でミラーレス一眼を開発する気があるのか

2016年10月6日

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キャノン初のミラーレス機である「EOS M」の発売に先立ち、日経トレンディネットに、キヤノンマーケティングの企画本部長のインタビューが掲載されています。
キヤノン「EOS M」の専用レンズが2本しかないワケ

これを読み解くと、キャノンのミラーレス一眼への考え方というか、戦略の違いがなんとなく際立ちます。

一部を抜粋すると、

「専用レンズの少なさは、一眼レフへのステップアップを重視したことの現れ」。
「EOS Mを十分に使いこなせるようになれば、性能面で満足できなくなる日がいつか必ずやってくる」。
「一眼レフにステップアップする際、EOS Mの専用レンズは利用できないが、EOS MでEFレンズを使っていれば、すべてそのまま使ってもらえる」。

つまり、キヤノンの中では、ミラーレス一眼を「一眼レフを買ってもらうための商品」と捉えているということではないでしょうか。主力製品は今もこれからも一眼レフのみであり、それを売るための通過点としてしかミラーレス一眼を据えていないのでしょう。コンデジから一眼レフに乗り換えるのにはステップが大きいですが、その前にひとつミラーレス一眼を置いておくことで、将来的な一眼レフの潜在購買層が拡大することを期待しているのだと考えられます。

そう考えると、ミラーレス一眼を主力製品に据えているパナソニックとオリンパス、一眼レフと同等にラインナップを拡充しているソニー、などの製品に対抗する機種や交換レンズをリリースする気があるのか、ユーザーとしては不安に思います。

ニコンについては、ミラーレス一眼に対する立ち位置のコミットメントは明確ではありません。ただし、現行機種のイメージセンサーの性能を一眼レフよりもかなり低く抑えていることなどを踏まえると、キャノンと同様の可能性もあります。

ミラーレス一眼は、デジタル一眼レフの欠点であった「デカくて、重くて、高い」というボトルネックを克服する進化的なプロダクトだと私は思います。そもそも一眼レフは時代遅れなのではないかという見方もあります。最終的な合否は市場が決めることになりますが、良い写真は撮りたいけれども一眼レフのような大きな筐体を持ち歩くのが億劫な私のようなユーザーにとっては、ミラーレス一眼はメインとして使っていきたい対象です。

製品開発に対する本気度というか力の入れ具合は、キャノンのような一眼レフの老舗のカメラメーカーなのか、ソニーやパナソニックやオリンパスのような後発メーカーとでは、かなり差があるように感じられます。より性能面で満足できる革新技術や専用のレンズを開発するのはどちらが先か、火を見るより明かなのではないでしょうか。