レンズの選び方

2015年3月22日

ミラーレス一眼のレンズは、各社さまざまなラインナップを展開していますが、数千円のものから10万円を超えるものまで価格帯の幅がとても広いものです。
レンズは、非常に高度な光学設計製品であるため、素人には良し悪しの判断がつきにくいものでもあります。カタログを見るとどのレンズそれなりに良いことが書いてあって、なぜ大きな価格差がつくのか首をかしげることも多いかと思います。

「ガラスモールド非球面レンズを2枚使用し、ズーム全域にわたりコントラストに優れた、透明感のあるクリアな画質が得られます。デジタル一眼レフに最適化した光学設計により、描写性能を保ちながらレンズのコンパクト化を実現し、携帯性にも優れています」等と各社それぞれレンズのメリットを説明しますが、いざ購入しようと思った時に比較する項目が曖昧でよくわかりません。

4つの要素

レンズの画質を決める客観的な要素は大きくわけで4つあります。これらの要素が偏っていてもダメで、それらを総合的に評価してレンズの良し悪しが決まります。このことを知っていれば、基本的にはその他は些細な検討事項です。

1.解像力(シャープネス)
解像力(くっきり感)を表す意味です。基本的にはシャープネスが高いレンズは良いレンズといえます。やわらかさを好む場合は、シャープネスとトレードオフの関係になるのでその辺は好みとも言えます。

一般的にレンズは、絞り込みを行うとシャープネスが向上します。ここで、いわゆる「良いレンズ」の条件としては開放付近(絞り込まない状態)でも高画質に撮れることが重要です。絞りを開放で撮ると、背景がボケやすくなりますし、暗い場所での撮影も有利になるので、恩恵は大きくなります。

良いレンズは開放側でもシャープで収差の少ない写真になりますが、レンズを作るのもそれなりの手間がかかるので、高価になります。

2.周辺光量落ち
どんなレンズでも同じ明るさの平面を撮影したとき、中央が最も明るく四隅が暗くなってしまいます。これは周辺の光量が落ちることによるもので、カメラ本体でもある程度補正が可能ですが、レンズの周辺部分でも光量が一定しているものが良いレンズです。

3.色収差
レンズで像をつくるときに、光の波長によって像にずれを生じることである。色収差が大きいと、発色がぼやけるため画像がはっきりせずににじんだ感じになり、結果としてシャープ感が損なわれます。
軸上色収差、倍率色収差などがあります。

4.歪曲収差
歪曲収差(わいきょくしゅうさ)は画質とは異なり、画像自体が歪んでしまうことをいいます。広角系のレンズは樽型の収差がおこりやすく、望遠系のレンズは糸巻き型の収差がおこりやすいのが特徴です。レンズの設計時点で収差はある程度補正されており、標準レンズではほとんどの収差を感じることはありません。