絶対にマスターすべき「構図」のTips10

写真の世界には「絶対のルール」はないと言われます。しかし、撮る写真のインパクトを向上させる”コツ”というものがあります。これは写真家たちの間ではほぼ定式として確立されていて、ほとんどのシチュエーションに適用できるものです。

参照元:10 Top Photography Composition Rules [Amateur Snapper]

1: 常に「3分割」を意識する

もっとも重要と言われることは、この写真のように垂直・水平方向を2本の線で9つに分割する線を、常に意識することです。このラインに沿って撮りたいモノを配置すると、構図バランスがキレイになり、写真が引き締まります。
ミラーレス一眼のほとんどの機種には、画面を9つの領域に区分するグリッドラインを表示する機能がついています。

ちなみに、フォトグラファーのEric Kim氏は「三分割法は99%の場合において有効である」と言っています。


建物と地平線が3分割のグリッドに沿って一直線になっているのでバランスがスッキリする。 (by Trey Ratcliff)

2: 被写体のバランスを取るには?

メインとなる被写体を中心からはずしましょう。カメラ初心者は、撮りたい被写体をつい真ん中に配置してしまいがちです。被写体を真ん中に配置しないことで、構図のムダな空きをなくすことができます。

構図の中でメインとなる被写体の重み付けを行い、それ以外のあまり重要でないモノで空いたスペースを埋めることを意識します。

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メインの被写体である”標札”が建物と対置してありバランスが取れている (Photo by Shannon Kokoska.)

3: 「線」で引きつける

人には、写真を見るときに、”線”を目で追う習性があります。構図の中の”線”をどこに配置するか考えることによって、見る人の目線を引きつけましょう。線といっても、直線、斜め、曲線、ジグザグ、放射線、など様々ありますが、どれも写真のインパクトを高めてくれます。

the long and winding road #1
道路の線が私たちの目を誘導している (Photo by Pierre Metivier.)

4: シンメトリーとパターン

私たちは普段から、自然物と人工物とを問わず、「シンメトリー(対称性)」や「パターン」に囲まれて暮らしています。それらは、かなり目を引く構図になります。とりわけ意外な場所にそれらを見つけた時は、効果的です。
また、シンメトリーやパターンをあえて壊すことも一つの手です。撮影の視点を変えるなど、いろいろと試してみるのがオススメです。

The Orange Chapel
チャペルのシンメトリーの構図だが、ここであえて崩すことで右下のバケツが強調される (Photo by Fabio Montalto.)

5: 視点

対象物の写真を撮る場合、「どこから撮るか」に関して時間を割きましょう。視点は、写真のインパクトに大きく影響し、それが伝えるメッセージを印象づけます。通常の目の高さから撮影するよりも、上から、地面を這うように下から、横から、後ろから、遠くから、近距離から、など。

Meditation: God's View
意外な視点で撮影することにより興味を引き、抽象度の高い作例となる (Photo by ronsho.)

6: 背景

「良い写真が撮れた」と思って仕上がりを見たときに、背景がゴチャゴチャしすぎてインパクトに欠けてしまった、という経験はないだろうか。人間の眼は、異なる要素を的確に区分して見分けることが出来るのに対して、カメラでは全景も背景も平らにして見ることができません。多くの場合、これは簡単に解決することができます。単純で目立たない背景を探して撮影することで、対象物が背景にまぎれなくてすみます。

Close-up portrait
このように無地な背景を使うことで被写体が他にまぎれることがなくなる (Photo by Philipp Naderer.)

7: 深さ

写真は2次元なので、実際の風景のように奥行きを表現したければ、構図のあり方を工夫しなければなりません。写真で奥行きを区別するためには、全景、中景、背景を区別することです。もしくは、意図的にボヤけた要素を構図の中に重ね合わせることです。人の眼は自然とこのレイヤーを区別し、奥行きを生み出すことができます。


手前に距離感の異なる羊の群れ置くことで、風景の奥行きが強調されている (Photo by Jule Berlin.)

8: フレーミング

私たちの身の回りには、木々、アーチ、穴など最適な造形のフレームがたくさんあります。フレームの枠内に配置することで、メインの被写体をその他のモノと差別化することに役立ちます。その結果、見る人の目を自然と被写体へと導くことができるようになります。

Tynemouth Priory
門の縁が自然のフレームを形成し、被写体がよく強調されるようになる (Photo by Les Bessant)

9: トリミング

写真のインパクトが欠けてしまうケースのひとつに、メインの被写体がその周辺が雑然とし過ぎているために、矮小に見えてしまうことがあります。メインの被写体の周辺を大胆にトリミングすることで、背景にあるノイズを取り除き、写真を見る人の目を被写体に向けることができます。

Free hugs
被写体の周りの不要な背景を大きく取り除くことにより、主役に目が向くようになる (Photo by Hien Nguyen.)

10: 実験を繰り返す

写真の構図は科学とはほど遠い存在であり、上記で述べたTipsも些細なものでしかありません。基本に従って撮影した写真が、あなたの発見した構図と対称的にイマイチだった場合は、躊躇なく基本を捨ててください。
フィルム写真と違ってデジタルカメラは何度も取り直しが効くものですから、既存の枠組みに囚われることなく、どんどん新しいことを取り込むべきです。