「EOS 6D Mark II」は買い?ミラーレスのライバル機「α7 II」との違いを比べてみた

2017年7月4日

先日発表された EOS 6D Mark II、手頃な価格で買えるフルサイズ機ながら、機能もテンコ盛りということで何かと話題になっております。と、ミラーレスのライバル機としては α7 II が同等の性能を持つ機種と考えられますが、その性能差はどのくらいあるのでしょうか。

今から新しくフルサイズを買う方に向けて、比較レビューをしていきたいと思います。

EOS 6D Mark II の主な特徴

  • 有効画素数:約2620万画素、画像処理エンジン:DIGIC 7
  • オートフォーカス:デュアルピクセルCMOS AF
  • 測距点数:45点オールクロスタイプ
  • ファインダー視野率:上下/左右とも約98%、倍率:約0.71倍
  • 液晶モニター:3.0型104万ドット
  • 連続撮影速度:最高6.5コマ/秒(ライブビュー撮影においてサーボAF設定時は最高約4コマ/秒)
  • 常用ISO感度:ISO100-40000
  • シャッター速度:1/4000~30秒、バルブ
  • 動画記録:Full HD/60p、HD/60p
  • 手ぶれ補正:5軸電子手ブレ補正(動画撮影時)
  • Wi-Fi、Bluetooth、NFC、GPS、電子水準器
  • 撮影可能枚数:約1200枚(ファインダー撮影時)
  • 重さ:685g(本体のみ)、765g(CIPA準拠)

作例

画像:Canon

紹介ムービー

基本情報

  EOS 6D Mark II α7 II
メーカー Canon SONY
発売日 2017年8月上旬 2014年12月5日
参考価格
(ボディのみ)
22万円前後 15万円前後

EOS 6Dの前モデルの登場は2012年の11月、したがってMark II は4年半ぶりのバージョンアップになります。α7 II は2014年12月の発売で、EOS 6D Mark IIとは2年9ヶ月のリリースの開きがあり、価格はα7 IIの方が手頃感があります。しかし、性能面では、直近の最新技術をふんだんに盛り込むことが可能というアドバンテージがEOS 6D Mark IIにはあります。

デザイン・操作性

  EOS 6D Mark II α7 II
防塵防滴
(使用温度範囲)

(配慮した設計)

(配慮した設計)
撮影枚数
(CIPA基準)
1200枚 液晶モニタ 350枚
EVF 270枚
USB充電
対応記録メディア SD×1
(UHS-I)
SD×1
(UHS-I)
重さ
(バッテリー、
記録メディア含む)
765g 599g
サイズ
(幅x高さx奥行き)
144×111×75mm 127×96×60mm

camerasize.comから製品のサイズを比較しました。

EOS 6D Mark IIは可動式液晶モニター搭載のフルサイズデジタル一眼レフの中で最軽量の765g(CIPA基準)。一方のα7 II は599gと、ここはさすがにボディを軽量化しやすいミラーレスに分があるところ。

かたや、バッテリーライフはEOS 6D Mark IIが1200枚、α7 II 液晶モニタ 350枚、EVF 270枚とファインダー表示に電力を使わない一眼レフの有利なところになります。

画質とスピード

  EOS 6D Mark II α7 II
有効画素数 2,620万画素 2,430万画素
センサータイプ CMOS CMOS
(Exmor CMOS)
センサーサイズ 35mmフルサイズ
(35.6×23.8mm)
35mmフルサイズ
(35.6×23.8mm)
ISO感度
(拡張最高感度)
100〜40000
(102,400)
100〜25,600
(25,600)
手ぶれ補正 △ ※動画撮影のみ
(5軸)

(5軸 4.5段)
画像処理プロセッサ DIGIC 7 BIONZ X
その他    

EOS 6D Mark IIの画像処理エンジンは「DIGIC 7」で、2017年の最新モデルです。フルサイズ一眼レフには初搭載です。有効画素数はほぼ互角ですが、ISO感度の最高値はEOS 6D Mark IIが上回ります。スチル撮影でも使用可能な手ぶれ補正機構を搭載しているのはα7 IIになります。

総合的な性能はセンサースコアなどが公表されないとなかなか比較が難しいので、評価は据え置きます。

オートフォーカス・連写

  EOS 6D Mark II α7 II
AF方式 デュアルピクセルCMOS AF ファストハイブリッドAF
(像面位相差AF、コントラストAF)
測距点 45点 位相差 117点
コントラスト 25点
測距範囲 1~20EV -1〜20EV
シャッタースピード 1/4000〜30秒 1/8000〜30秒
電子先幕シャッター
フラッシュ同調速度 1/180秒以下 1/250秒以下
連続撮影コマ数 6.5コマ/秒 5コマ/秒
連続撮影バッファ RAWあり: 18枚
RAWなし: 110枚
RAWあり: 30枚
RAWなし: 200枚
その他    
EOS 6D Mark II

EOS 6D Mark IIは45点オールクロスの測距センサーで、フォーカスエリアは中央に偏っているため、そんなに広くはありません。α7 IIは、位相差 117点コントラスト 25点のファストハイブリッドAFを搭載し、フォーカスエリアの広さでは優位性があります。

 

液晶モニタ

  EOS 6D Mark II α7 II
画面サイズ 3.0型 3.0型
ドット数 104万ドット 123万ドット
可動式モニタ バリアングル式 チルト方式
タッチ操作

EOS 6D Mark IIはCanonのフルサイズとしては初めてバリアングルモニターを採用。タッチパネルもあり、α7 IIはチルト式で、なおかつタッチ操作も対応していません。

ファインダー

  EOS 6D Mark II α7 II
ファインダー OVF EVF
ドット数 236万ドット
ファインダー視野率
(上下/左右)
98 % / 98 % 100 % / 100 %
ファインダー倍率
(35mm換算)
0.71倍 0.71倍

EOS 6D Mark IIの視野率は残念な98%、ここはマイナスポイント。α7 II は100%です。

動画

  EOS 6D Mark II α7 II
記録方式 MPEG-4 AVC/H.264:AAC XAVC S:LPCM
AVCHD:AC-3
MP4:MPEG-4 AAC-LC
動画記録サイズ/
フレームレート
Full HD 60p
HD 60p
Full HD 60p
HD 120p
その他    

いずれも4K動画は非搭載です。ただし、全般的な性能でいえばXAVCの独自コーデックや高フレームレートなど、動画に力を入れているSonyに分がありそうです。

インターフェース

  EOS 6D Mark II α7 II
映像/音声出力
・デジタル端子
USB TypeC Micro USB
外部マイク入力端子 φ3.5mm φ3.5mm
HDMI Type C Type D
Wi-Fi
Buletuooth
GPS
電子水準器
内蔵フラッシュ
その他    
EOS 6D Mark II

総評

EOS 6D Mark II はフルサイズデジタル一眼レフの中では、性能はまずまずで、軽い。フルサイズ機の購入を検討している人にとっては、価格も手頃で有力な候補になる一台でしょう。

一方で、軽さ、スチル撮影でのボディ内手ぶれ補正、AFエリアの広さ、動画性能ではミラーレスのα7 II が優勢、といった印象です。発売から年数が経過している分もあり、価格もα7 IIの方が手頃ではあります。

それと大きく違うのはバッテリーライフで、ファインダー表示に電力を使わないEOS 6D Mark II がα7 IIに大きく差を付けています。毎日持ち歩いて、日常の風景を撮るのが主目的であればα7 IIのバッテリーライフでも十分でしょうが、旅行など長い時間カメラを持つようなシチュエーションであれば、まだまだ一眼レフには及ばないところになります。