富士フィルム「X-T20」「X-T10」「X-T2」の違いを比較してみた

2017年6月1日

Fujifilm-X-T20

基本情報

スペックの違いから比較してみました。X−T20は、富士フィルムの最上位モデル「X-T2」の廉価版の機種です。ざっくり総称すると、画質はX-T2と同等ですが、防塵防滴でなかったり、ファインダーが少し小さかったりと機能面が一部省略されているかわりに、価格が安く、重量も軽くなっています。前までモデルのX-T10からは画質や機能面で大幅なグレードアップが見られます。

  X-T20 X-T10 X-T2
メーカー FUJIFILM FUJIFILM FUJIFILM
発売日 2017年2月23日 2015年6月25日 2016年9月8日
参考価格
(ボディのみ)
10万円前後 6万円前後 15万円前後

デザイン・操作性

camerasize.comから製品のサイズを比較しました。
X-T20-X-T10-front

X-T20では天面のドライブダイヤルに新たに「動画」ポジションを追加し、静止画撮影から動画撮影モードへの切り替えが瞬時に可能になっています。また、露出補正ダイヤルに「C」ポジションを追加。
X-T20-X-T10-top

X-T20-X-T10-back

  X-T20 X-T10 X-T2
防塵防滴
バッテリー NP-W126S NP-W126
(1500mAh)
NP-W126S
撮影枚数(CIPA基準) 350枚 350枚 340枚
対応記録メディア SD/HC/XC
(UHS-I対応)
SD/HC/XC
(UHS-I対応)
デュアルスロット
SD/HC/XC
(UHS-II対応)
重さ
(バッテリー、記録メディア含む)
383g 381g 507g
重さ
(本体のみ)
333g 331g 457g
サイズ
(幅x高さx奥行き)
118.4 × 82.8 × 41.4mm 118 x 83 x 41 mm 132.5 × 91.8 × 49.2mm

画質とスピード

イメージセンサー・画像処理

X-T20の撮像素子には、2016年9月に発売した上位機種X-T2と同様のAPS-Cサイズ相当の「X-Trans CMOS III」センサー(ローパスフィルターレス)を採用。有効2430万画素で、通常感度はISO200〜12800(拡張でISO100/25600/51200)。

  X-T20 X-T10 X-T2
有効画素数 2430万画素 1600万画素 2430万画素
センサータイプ X-Trans CMOS III X-Trans CMOS II X-Trans CMOS III
センサーサイズ APS-C
(23.6 × 15.6 mm)
APS-C
(23.6 × 15.6 mm)
APS-C
(23.6 × 15.6 mm)
ISO感度 200~12800
(拡張:100〜51200)
200 ~ 6400
(拡張:100 ~ 51200)
200~12800
(拡張:100〜51200)
ローパスレス
手ぶれ補正
画像処理プロセッサ X-Processor Pro EXR Processor II X-Processor Pro
その他      

オートフォーカス・連写

X-T20のAF測距点は、従来モデルの49点から91点(最大325点)までに大幅に拡大。全画面の約40%(画面中央部49点)を像面位相差AFエリアとすることで、高速・高精度な位相差AFをより多くのシーンで活用できるようになりました。

最高連写速度は8コマ/秒とX-T10と同等ですが、連続記録枚数は62枚(JPEG)と大幅に増加しています。

  X-T20 X-T10 X-T2
AF方式 インテリジェントハイブリッドAF
(像面位相差AF)
(コントラストAF)
インテリジェントハイブリッドAF
(像面位相差AF)
(コントラストAF)
インテリジェントハイブリッドAF
(像面位相差AF)
(コントラストAF)
AF合焦速度
(CIPA規格)
     
AF測距点 91点
(最大325点)
49点 91点
(最大325点)
測距範囲     -3EV
シャッタースピード 1/4000 〜 30秒 1/4000 ~ 30秒 1/8000 ~ 30秒
電子先幕シャッター 1/32000 〜 1秒 1/32000 ~ 1秒 1/32000 ~ 30秒
フラッシュ同調速度 1/180秒以下 1/180秒以下 1/250秒以下
連続撮影コマ数
(メカシャッター)
8コマ/秒 8コマ/秒 11コマ/秒
連続撮影バッファ RAWなし:62枚
RAWあり:25枚
JPG : 8枚
(約8.0コマ/秒の場合)
JPEG:約42枚
RAW:約25枚
シャッター耐久回数     15万回
その他      

液晶モニタ

X-T20は、X-T10、X-T2では対応していなかったタッチパネル式となっているほか、約92万ドットから約104ドットと解像度がアップしています。

  X-T20 X-T10 X-T2
画面サイズ 3.0 インチ 3.0 インチ 3.0 インチ
ドット数 92万ドット 92万ドット 104万ドット
可動式モニタ チルト式 チルト式 3Wayチルト式
タッチ操作

ファインダー

  X-T20 X-T10 X-T2
ファインダー EVF EVF EVF
ドット数 236万ドット 有機EL 236万ドット 有機EL 236万ドット 有機EL
ファインダー視野率
(上下/左右)
100% / 100% 100% / 100% 100% / 100%
ファインダー倍率
(35mm換算)
0.62倍 0.62倍 0.77倍
最高フレームレート     60fps(通常)
100fps(ブースト)

露出コントロール

  X-T20 X-T10 X-T2
測光方式 TTL256分割測光 TTL256分割測光 TTL256分割測光
測光モード      
測光範囲 マルチスポット
スポット
アベレージ
中央重点
マルチ
スポット
アベレージ
マルチスポット
スポット
アベレージ
中央重点
露出補正 ±5EV ±3EV ±5EV

動画

X-T20は、従来のフルHD動画撮影に加え、4K動画撮影(100Mbps、連続最大約10分まで)に対応。HDMIモニター出力や外部マイク入力にも対応しており、本格的な動画撮影が可能です。

  X-T20 X-T10 X-T2
記録方式 MOV/リニアPCM MOV/リニアPCM MPEG-4 AVC/リニアPCM
圧縮方式 H.264 H.264 H.264
動画記録サイズ/
フレームレート
4K:30p 約10分まで
FHD:60p 約15分まで
HD:60p 約30分まで
FHD:60p 約14分まで
HD:60p 約27分まで
4K:30p 約10分まで
FHD:60p 約15分まで
HD:60p 約30分まで
その他      

インターフェース

  X-T20 X-T10 X-T2
映像/音声出力
・デジタル端子
USB2.0
マイクロUSB
USB2.0 USB3.0
HDMI タイプD タイプD タイプD
USB充電      
Wi-Fi
Buletuooth
GPS
電子水準器    
内蔵フラッシュ
(GN7.0)

(GN7.0)

総称

X−T20は、富士フィルムの最上位モデル「X-T2」の廉価版の機種です。画質はX-T2と同等であり、同じセンサーとエンジン……つまりAFが速くて高感度に強い……を搭載していて高性能です。防塵防滴でなかったり、ファインダーが少し小さかったりと機能面が一部省略されていますが、一方でタッチ液晶はX-T2にはない機能です。X-T2よりも価格が安く、重さも100g以上も軽くなっています。

前までモデルのX-T10からは画質や機能面で大幅なグレードアップが見られます。防塵防滴ではありませんが、プロユースでなければ雨の中で撮影するような場面は想定されないので、コスパ面や画質の良さを考慮するに、お買い得な機種ではないでしょうか。

画像引用:富士フィルム