【初心者向け】必ず知っておきたい、基礎からわかる「レンズの選び方」

2017年6月17日

写真のクオリティを決める要素はさまざまあります。カメラ本体の性能も大事ですが、同じくらい重要なのがレンズの選び方です。良いレンズで撮った写真は、シャープで細部やコントラストをよりよく表現します。質の悪いレンズは、被写体がボケてインパクトの欠けるものになってしまいます。

さらに、押さえておくべき知識として大事なことは、すべてのシチュエーションに対応できるレンズというものはない、ということを念頭に置くべきです。そこで、レンズのバリエーションについて知っておく必要があります。

via Canon

「ズームレンズ」と「単焦点レンズ」の違い

「ズームレンズ」は16mm~50mmなどのように使用できる焦点距離に幅のあるレンズのことです。一方の「単焦点レンズ」とは、50mmなどのように焦点距離が固定されているレンズのことです。

それぞれにメリットとデメリットがありますが、光学的な性能が高いのは「単焦点レンズ」になりますF値(絞り値)の幅が大きて暗いところでも撮影ができます。また、稼動域がない構造のためコンパクトで軽いです。その一方で、被写体に合わせて撮り方を変えることができるのは「ズームレンズ」になります。

どちらを選ぶかは、カメラの経験と被写体によりけりです。もしカメラ初心者であれば、まずはズームレンズを購入することを勧めます。シチュエーションが変わっても被写体に合わせて柔軟に適応が可能だからです。でも、カメラの経験をある程度積んだのであれば、より完成度の高い写真を目指して単焦点レンズを使ってみるのもいいでしょう

単焦点レンズの作例(背景ボケが美しく)

レンズの種類(画角別)

レンズは非常に種類が多く、レンズマウント毎に様々な製品が発売されています。大別すると次の類型に分けることができます。

標準レンズ

一般的な標準レンズは、中ぐらい(50mm程度)の焦点距離で、ちょうど人間の目と同じぐらいの見え方の距離になります。固定された焦点距離と明るい絞り値を持ちます。これは暗いところで撮影するには向いたレンズになります。また、風景やポートレートなど幅の広い被写体に対応できます。

望遠レンズ


望遠レンズは、被写体を遠くから撮ることのできる、焦点距離の長いレンズのことです。他の種類のレンズよりも大きくて重くなる傾向がありますが、最近のレンズは過去の同類のものと比べてコンパクトになりつつあります。

望遠レンズは、動物やスポーツ撮影など被写体に近づくことが難しいシチュエーションで利用されます。また、自然で歪みのない撮影が可能になるということで、ポートレートの撮影にも使われます。

望遠レンズの作例

via Sony

広角レンズ


広角レンズとは、焦点距離の短いレンズのことを指します。通常のレンズよりもアングルが広いため、一枚の写真に多くの被写体を取り込むことができます。広角域を180度まで広げたものが「フィッシュレンズ(魚眼レンズ)」です。抽象写真などに使われます。

広角レンズは、建物内部での撮影や風景など、広範囲にゆきわたる被写体を写真に収めたい場合に有効です。また、フィッシュアイレンズは、サーフィンやスケートボードなどの撮影に使うことにより、歪みによってダイナミックな印象を醸し出すことにも使われます。

広角レンズの作例

via Sony

マクロレンズ

マクロレンズは、拡大写真にのみ特化したレンズです。内部構造が通常のレンズとは大きく異なり、シャープネスとハイコントラストを実現します。マクロレンズは、焦点距離の近いレンジでしか利用しません。昆虫、動物、植物などの被写体が典型ですが、それ意外にも細部のディテールを表現する際に使えます。

マクロレンズの作例

via Sony

その他の特殊レンズ

上記以外にも、「チルトレンズ」「ソフトフォーカスレンズ」など特別なシチュエーションで利用するレンズも存在します。ただ、これらは特殊な撮影効果を得たい場合にしか利用できず、また機材が非常に高価であるため、とても手が出ません。アマチュアには選択肢にならないと考えてよいでしょう。

キットレンズについて

カメラ本体を購入するさいに、「キットレンズ」と呼ばれる標準レンズないし+望遠ズームが付属するものがあります。これはカメラ入門者にとってはすぐに使い始めることができる点で便利ですが、実態としては非常に安価で質の低いレンズでもあります。ですので、予算に余裕があるのであれば、レンズキットの付属しない製品を選択し、レンズを別に購入することをおすすめします。

購入するレンズの決め方 結局は「何を撮りたいか?」

購入するレンズを選ぶ際にもっとも着目すべき要素は、新しく購入するレンズを選ぶ際は、「何を撮りたいか?」、「どこで撮るか?(光量)」、「コスト」の3つ着目することになります。

特に「何を撮りたいか?」という目的に応じた焦点距離を選ぶことが、レンズ選びの第一歩になります。
焦点距離別にレンズの種類を分類すると、おおまかには以下のようになります。

レンズの種類  焦点距離  撮影対象
超広角レンズ 8mm – 24mm パノラマや風景写真など
広角レンズ 24mm – 35mm  建物内部、建造物、風景など
標準レンズ 35mm – 85mm 汎用的
望遠レンズ 85mm – ポートレート、スポーツ、動物など