Panasonic「LUMIX DC-GH5」を徹底レビュー – 4K/60pの撮影も可能な動画モンスター

2017年6月17日

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「LUMIX DC-GH5」は、パナソニックが展開するミラーレス一眼のフラッグシップモデル(最高級機)で、2014年4月に発売されたGH4の後継機です。解像度や高感度特性といった基本性能も向上されており4K動画など性能が大きく改善されています。ここでは、主な機能の進化面のポイントを紹介していきます。

  GH5
メーカー Panasonic
発売日 2017年3月23日
参考価格
(ボディのみ)
23万円前後

主な特徴

・世界で初めてミラーレスカメラとして4K/60pの撮影に対応
・有効画素数2033MPのローパスフィルターレス設計
・ボディ内手ぶれ補正、レンズ内手ぶれ補正を協調動作させるDual I.S.
・6K PHOTO/4K PHOTO機能
・UHS-IIに対応するデュアルSDメモリーカードスロット
・EVFは368万ドットの有機ELパネル
・Bluetoothvも搭載でスマートフォンと接続可能

デザイン・操作性

ボディは、ハイエンド機にふさわしいマグネシウム合金製の防塵、防滴、-10度までの耐寒性能。ホールド感に優れたグリップ形状と、フィット感の良い革のテクスチャー。さらに、ジョイスティックを新搭載、ロック機構搭載の大型ダイヤルにより操作性も向上しています。シャッターは20万回の耐久性をうたっています。
GH5

スロットには、UHS-IIに対応し、2つのSDメモリーカードが入ります。1枚目がいっぱいになると自動的に2枚目に記録したり、1枚はバックアップ用として使用するなど、容量の大きい4:2:2 10bit 4K/30pの映像撮影もこなせる工夫でしょう。さらに2017年夏には「ビデオスピードクラス」のSDカードにも対応とのこと。
GH5

  GH5
素材 マグネシウム合金
防塵防滴
バッテリー DMW-BLF19
(1860mAh)
撮影枚数(CIPA基準) モニター時:410枚
ファインダー時:400枚
対応記録メディア SD
※ダブルカードスロット
(UHS-I/II対応)
重さ
(バッテリー、記録メディア含む)
725 g
重さ
(本体のみ)
645 g
サイズ
(幅x高さx奥行き)
138.5 x 98.1mm x 87.4mm

画質とスピード

イメージセンサー・画像処理

イメージセンサーはLUMIX GH4の16MPから、20.3MPに進化し、さらにローパスフィルターレス設計でイメージの切れ味を損なわない特徴があるようです。画像処理エンジンも新開発のVenusエンジンであり、特に自然風景などのディティール表現に対して改善が図られているとのこと。また、ノイズリダクションは従来のエンジンに比べて4倍の精度を誇り、ディテールを損なうことを低減。その結果ISO25600までの高感度領域でも鮮明な画像を得ることができます。

ephotozineのレビューによると、Jpeg画像におけるGH5のノイズ耐性は、残念ながらオリンパス OM-D E-M1 Mark IIのノイズ耐性には劣る模様。ただしRAW現像では同じレベルのノイズ耐性を得られるとのことです。


ほかにもボディ内手ブレ補正(シャッター速度5段分の効果)を搭載。写真でも映像でもブレを低減してくれます。レンズ内の手ぶれ補正と協調動作をする「5軸Dual I.S.2」も搭載されており、4K動画でも静止画撮影においても強力に動作します。この手ぶれ補正は望遠撮影だけでなく、夜間撮影や片手での撮影でも有効に使うことができるでしょう。

最高シャッター速度は1/8000秒。さらに、43Rumorsによると、GH5は、シャッターショックをGH4の1/6に低減しているとのことで、高解像度でもブレに強い仕様となっています。

  GH5
有効画素数 2033万画素
センサータイプ 4/3型Live MOS
センサーサイズ マイクロフォーサーズ
(17.3 × 13 mm)
ISO感度 200~25600
(拡張 100~25600)
ローパスレス
手ぶれ補正
(5軸 5.0段)
画像処理プロセッサ ヴィーナスエンジン
(画像処理速度はGH5の1.3倍)
その他 読み出し速度を約1.7倍に高速化
ローリングシャッター歪みを低減

オートフォーカス・連写

LUMIX GH5は被写体までの距離はもちろん、形や大きさやを分析することに加えて、コントラストAF技術や画像処理エンジンのためオートフォーカス駆動を高速化し、AF合焦速度は0.05秒、連続撮影速度はAF追従で9コマ/秒を実現しているとのこと。

GH5  

またフォーカスエリアも49エリアから225エリアへと大幅に増加しました。さらにAF枠から自由に枠選択できる「カスタムマルチAF」により、フォーカスを合わせたい被写体エリアにゾーンパターンを自由に選択・組み合わせられるなど、多彩な設定が可能となっています。

GH5のカスタムマルチAF
GH5 カスタムマルチAF

また、フォーカスエリアの移動はタッチパッドに加え、GH5はジョイスティック操作により、操作可能であるため、両機種ともAF時にシャッターボタンから人差し指を離さずにフォーカス位置が変えられます。

4K PHOTOからさらにスケールアップした6K PHOTO

  GH5
AF方式 コントラストAF(DFD)
AF合焦速度
(CIPA規格)
0.05秒
AF測距点 225点
測距範囲 EV -4~18
シャッタースピード 1/8000秒 〜 60
電子先幕シャッター
フラッシュ同調速度 1/250秒
連続撮影コマ数
(メカシャッター)
12コマ/秒(AFS時)
9コマ/秒(AFC時)
連続撮影バッファ RAWなし:600枚
RAWあり: 60枚
シャッター耐久回数 約20万回
その他  6K PHOTO

新機能として「6K PHOTO」を搭載。これは6Kの解像度をもちながら30fpsで写真を記録できるもので、約1800万画素相当での秒間30コマの連写に匹敵します。また、約800万画素相当の高解像の「4K PHOTO」は秒間60コマの高速撮影が可能にアップグレード。

連続して撮影したコマの中から、決定的瞬間の一枚を選ぶことができで、通常の撮影では逃していた一枚も、しっかりと確実に捉えることができるかもしれません。ただし、「GH5」 の6K/4K PHOTOは、AF追従精度が落ちてしまうことと、写真が動画(mp4)からの切り出しであるため、RAW記録が不可能です。

GH5はDHD(空間認識技術)のフレームレートを従来の240fpsから480fpsに高速化させ、AFスピードや追従性をの改善をはかっています。ただし、6K PHOTOモードでは、AF駆動が60fpsなので、速度変化が少ない被写体には追従するものの、急速に迫ってくる被写体などでは追従しきれなくなる場面もあるとのことです。

 

また、「GH5」には6K/4K PHOTOの「プリ録画」機能をONにすることで、シャッターボタンを全押しする1秒前まで遡って記録してくれて、決定的瞬間を逃さずに撮影できるモードがあります。

プロキャプチャー
via PANASONIC

 

液晶モニタ

液晶モニターは162万ドットのタッチパネルでフリーアングル式。

  GH5
画面サイズ 3.2 インチ
ドット数 162万ドット
可動式モニタ バリアングル
タッチ操作

ファインダー

EVFは約368万ドットの有機ELパネル。約1.52倍(35mm判換算:約0.76倍)のファインダー倍率と、約100%の視野率と、より大きく画面が見渡せます。

  GH5
ファインダー EVF
ドット数 368万ドット 有機EL
ファインダー視野率
(上下/左右)
100% / 100%
ファインダー倍率
(35mm換算)
0.76倍
最高フレームレート  

露出コントロール

  GH5
測光方式 1728分割測光
測光モード マルチ測光
中央重点測光
スポット測光
測光範囲 EV 0~18
(F2.0レンズ、ISO100換算)
露出補正 ±5EV

動画

最近は4K動画が撮影できるミラーレスも増えてきて、個人用でも気軽に高解像度の撮影ができる環境にあります。でもフレームレートは30p(秒間30フレーム)のものがほとんど。しかしLUMIX GH5は、なんとミラーレス機として世界初となる4K/60pでの撮影に対応。さらに映像の撮影時間は無制限と、まさに動画モンスターです。

また、イメージセンサーからの信号読み出し速度を約1.7倍に高速化することや画像処理速度を1.3倍に高めることで実現した。ローリングシャッター歪みも低減しているという。外部レコーダーには4:2:2 10bitのSDカード記録、400Mbps記録(2017年夏ファームアップ予定)、メモリーカードが許す限り制限のない動画記録時間、センサー全域からの読み出しなど、さまざまな点でパワーアップしています。まさにプロレベルの動画機能を搭載しています。

実際に4K動画で撮影された美しすぎるサンプルが多数公開されてます。

  GH5
記録方式 MP4: リニアPCM
MOV: リニアPCM
AVCHD: Dolby Digital 2ch
動画記録サイズ/
フレームレート
4K 60p(4:2:0 8bit制限)
4K 30p
FHD 180p
その他  

インターフェース

Wi-Fi(IEEE 802.11ac)およびBluetooth 4.2機能も備えるため、スマホとの連携もラクラクです。

  GH5
映像/音声出力
・デジタル端子
USB3.1
外部マイク入力端子 φ3.5mm
HDMI Type A
USB充電
Wi-Fi
Buletuooth
GPS
電子水準器
内蔵フラッシュ

これは買うべき?

なんかもう、ほとんどプロ用の映像機材のような性能の動画撮影ミラーレスですね。Panasonicは4Kにいち早く対応するなど写真と動画の両方ともイケるミラーレスに力を入れていました。中でもGHシリーズは映像制作に強かったわけですが、GH5は、あらゆる面でLUMIX GH4からとんでもない進化をしてしまいました。

4K/60p動画もそうですが、手ぶれ補正機能やオートフォーカスの性能など、パナソニックの最新技術のすべて、全部盛りといった内容です。スチルだけでなく映像もどっちも妥協したくない、という方にはうってつけの一台ではないでしょうか。ハイエンド機であるもちろん価格は張りますが。。

良いところ

・連続撮影時間制限なしのシネ4K動画
・ハイスピード動画撮影 180fpsまで対応
・18MP相当の30コマ連写ができる「6K PHOTO」
・デュアルSDカードスロット
・バッテリーライフ 410枚は、省電力ファインダー撮影設定にすると1000枚
・0.05秒(公称)の高速オートフォーカス

微妙なところ

・マイクロフォーサーズカメラとしてはかなり重い(725g)
・USB充電には非対応

作例・サンプル画像

画像引用:Panasonic