「ポートレート」(スナップ)を撮影する

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ポートレートは、写真の中でも最も難しいものの一つと言われています。被写体の個性を写真上に自然に表現するには、忍耐と練習を必要とします。ただし、手の込んだ環境や高価な機材を必要としないものでもあるため、誰でもチャレンジできるものです。また、テクニカルで完璧な構図を作り出すことよりも、”被写体の個性を引き出すセンス”が求められます。

以下、単なる「スナップショット」から脱して、「ポートレート」と呼ぶにふさわしい写真を撮るためのTipsを紹介します。

1: 個性を引き出す

ポートレート写真は、”人物”これのみです。手の込んだテクニックは必要としません。その代わり、撮ろうとしているモデルのユニークな面を引き出し、それを写真の中に収めること、それがすべてです。良いポートレートからは、被写体から溢れ出すストーリ性を感じることができます。

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良いポートレートは、写真からモデルの性格まで感じることができる (Photo by Beatriz AG.)

自然体をポートレートに収めるコツは、モデルがガードを解いて、ポーズをしていないところを撮影することです。目の前にカメラがあると、モデルは「写真用の顔」になってしまいます。それには、モデルに話しかけ、カメラが目の前にあるということから、注意を逸らすことです。そうすれば、パーソナリティが表出した自然な顔になります。

とにかくバシャバシャと撮影しましょう。デジタルカメラであれば、何枚とってもたいしたコストはかかりません。これは、機会を逃さないためだけでなく、容赦ない連射でモデルがポーズを取り続けることを、諦めさせます。最後に、モデルが緊張を解いた瞬間に、ベストなシャッターチャンスが訪れるでしょう。

2: ”場所”を選ぶ

無地の壁は、ポートフォリオで最も利用される背景です。被写体をノイズから切り離し、外界から区分できるという点ではパーフェクトです。ある程度お金をかけてもよいなら、近隣のプロスタジオを利用しても良いでしょう。

もう一方で、モデルの個性を発揮できる”環境”で撮影するのも良いでしょう。モデルのことを知り、趣味や関心、好きな場所、それらがポートレートに使えないか考えてみるのです。

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意味合いのこもったロケーションではポートレートが際立つ場合がある (Photo by Mic Wernej.)

ロケーションがモデルのキャラクターを反映させて、パーソナリティが感じられ、その結果写真のメッセージがより伝わりやすくなります。ただし、どの場所を選ぶにせよ、ポートフォリオの主役がモデルであることは外してはいけません。ロケーションはあくまで背景です。背景に人の気を紛らわすノイズが多かったり、露出を絞り込み過ぎてもいけません。モデルはフレームの中に大きく入るようにしましょう。

3: 近寄りたいなら、後ろに下がる

もし、”大きく寄ったポートレート”を取る際に、モデルに近づき過ぎると、写真が歪んだり膨らんだりしてしまい、おまけにノイズも増えて台無しです。

使っているレンズのズームが届く限り、下がって撮影するのが正解です。それによってレンズの歪みを少なくし、魅力的な写真に仕上げることができます。


被写体から離れてズームで撮影することにより歪みを最小限にすることができる (Photo by H J Wesselink.)

望遠レンズを持っている場合は、ぜひ活用すべきです。望遠レンズは、寄ったときの歪みを少なくすることに加え、被写体を背景から際立たせるボケを得ることもできます。
プロのフォトグラファーは望遠レンズで出来る限り距離をとって撮影することが多いため、モデルとのコミュニケーションのためにトランシーバーを使うほどです。

4: ポートレートを明るくしたい場合は?

被写体を明るくする必要があるときでも、カメラ内蔵のフラッシュは使うべきではありません。正面からフラッシュを炊くと表面の影がすべて消え失せ、のっぺりとした魅力のない仕上がりになってしまいます。それに加えて、背景に影が映り込んでしまいます。

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(Photo by Rach.)

撮影する場所は、自然光のよく入るシチュエーションにしましょう。影が映り込んでしまう場合は、反射板(もしくは、白くて大きな紙)をモデルの反対側に置きましょう。全面フラッシュをどうしても使いたい場合は、光が強すぎるため薄紙などで覆うなどの工夫が必要です。

参考:A Guide to Portrait Photography (Photography Mad)