「シャッタースピード」の基礎

スポンサーリンク

シャッタースピードは露出や背景ボケをコントロールし、写真におもしろい効果を与えます。良い写真を撮るために、いくつか修得しなければならないテクニカルな面があります。シャッタースピードはその一つです。

シャッタースピードは写真の露出を確定する3つの要素の1つです。シャッタースピードは、写真のシャープネスの決めてとなり、写真に面白いエフェクトをかける際のツールとなります。

as train goes by...
シャッタースピードをマスターすればこのようなエフェクトも自由自在になる (Photo by Mikel.)

シャッタースピードとは?

カメラ内部の画像センサーの前にシャッターと呼ばれるフタがあります。写真を撮るときにこれら開いたり閉じたりして、センサーに光が届き、写真が作成されます。シャッタースピードとは、このフタが開いている速度のことです。速いシャッタースピードは、シャッターが開いている時間が短いことを、遅いシャッタスピードは開いている時間が長いことを表します。

シャッタースピードの「単位」は?

シャッタースピードは、「○秒」もしくは「1/○秒」という単位で表されます。例えば、1/100というシャッタースピードは0.01秒になります。これはセンサーに対して光が露出している時間を表すことから、「露光時間」とも呼ばれます。

ベストなシャッタースピードを選ぶには?

「オートモード」で撮影すると、カメラがベストと思われるシャッタースピードを自動で判別して設定してくれます。しかし、いつも最適なシャッタースピードの検知をしてくれるとは限らず、しょぼい露出になったりブレたりすることがあります。

最善の撮影は、マニュアルモードで自身で設定を行うことです。その場合には、次の点を考慮して設定してください。

手ブレ

手振れは、カメラを持つ手が動くことによって発生します。ただし、どんなに手振れを防ごうと努力しても、これを完璧になくすことは不可能です。この小さなブレであっても、写真をボケボケで台無しなものにしてしまいます。

Sydney Opera House
(Photo by Dean Ayres.)

手振れのボケを防ぐためには、シャッタースピードを速くすることです。望遠レンズで撮影する場合は、手振れの度合いが大きくなるためさらに速いシャッタースピードが必要になります。

大ざっぱには、最低でも「1/レンズ焦点距離」のシャッタースピードが必要になります。焦点距離200のレンズであれば、1/200以上のシャッタースピードです。

被写体ブレ

被写体ブレは、たとえば車など素早く動くモノを撮影したときに起こります。遅いシャッタースピードで撮影したとき、シャッターが開いている間に被写体がフレーム内を動いてしまうと、それがボケとなります。

taxi
(Photo by Ondra Soukup.)

シャッタースピードを速くすることで被写体ブレを防ぐことができます。速いシャッタースピードの場合、ブレはほとんど起こらず、被写体が静止しているように見えます。

露出

次に、撮影にはシーンごとに露出が適正でなければなりません。遅いシャッタースピードでは光が多く取り込まれ、速いシャッタースピードでは、少ししか光が取り込まれません。必要充分な光の量を取り込むだけのシャッタースピードである必要があります。ディテールを当てたい箇所に合わせて適切なシャッタースピードで露出を調整するのです。

Beached
適度な露出を設定できると明るい箇所と影とのディテールが際立つ (Photo by Jeff Smallwood.)

露出がシャッタースピードのみに依存するものでないことを思い出してください。それは、「絞り」と「ISO感度」によっても変えることができます。

エフェクトを加える

極端に長い、もしくは遅いシャッタースピードを使うことで、写真にクリエイティブな効果を加えることができます。数秒もしくは数分などの通常よりも長い時間シャッターを開けて撮影することで、白糸のような滝、車のテールランプの筋、星の航路など、流線を描くことができます。

Little Su
(Photo by Jim.)

反対に、速いシャッタースピードで撮影すると、動きが静止したようなシーンを捕らえることができます。飛行する鳥、スポーツ選手、飛び散る水などで、面白い写真が撮れます。これは際どいタイミングを要する撮影なので、何度もトライする必要がありますが、バチっと決まったときには素晴らしい出来になります。

ondre
(Photo by Diego Diaz.)

シャッタースピードの変化により不思議なエフェクトを写真に加えることには、さまざまな工夫の余地があります。視点を変えて、失敗することを恐れずに何でも試してみると、面白い発見が得られると思います。

シャッタースピードについて理解する早道は、カメラのモードダイヤルを「マニュアル」もしくは「シャッタースピード優先」で実際に撮影してみることです。露出とブレにどのような変化が起こるのか、注意深く観察していると、おのずとシャッタースピードについてマスターできます。

引用:Shutter Speed: A Beginner’s Guide(Photography Mad)